発熱や風邪症状に関する診察は、12時と18時の枠で行っております。診察をご希望の方は、事前にお電話で予約をお取りください。

品川区西大井・大井・大田区山王エリアのクリニック。内科・小児科・消化器内科・健康診断・予防接種・訪問診療などの受診をお考えの方はいしい医院をご利用ください。皆様の身近なかかりつけ医を目指しております。発熱・風邪では電話でご予約ください。

電話
友達登録
アクセス
お問い合わせ
お知らせ

薬配送サービスとは?当日?有料?処方箋は?メリットとデメリットの比較

はじめに

いつも当院をご利用いただき誠にありがとうございます。

当院前の薬局が閉じてしまったため、当院ご利用の一部の方々にご足労をかけていると思います。

地域の薬局に歩くことで足腰が鍛えられて元気でいられますので地域の薬局のご利用をお願いしたく思いますが、隣の薬局まで歩くのはしんどい、薬局での待ち時間をなくして家で薬を受け取りたいという方のために、現状の薬配送サービスについてお話しさせていただきます。

日本の薬配送システムは、コロナ禍を背景に急速に進化しました。従来は病院で処方箋を受け取り、薬局に足を運んで薬を受け取るのが一般的でしたが、今では薬宅配サービスを行う地域の薬局、「とどくすり」や「ヨヤクスリ」などの無料(一部例外あり)のオンライン薬局サービス。「Amazonファーマシー」などの大手薬局とも提携している有料オンライン薬局サービス。さらには「Uber direct」のような有料即日デリバリーサービスまで、多様な選択肢が登場しています。

基本的には選択肢は3つ

① クリニック受診→処方箋(期限4日以内)→薬局→服薬指導→薬の内服

② クリニック受診→処方箋(クリニックが薬局にFAX)・電子処方箋→オンライン服薬指導(ビデオ通話必要)→薬郵送(基本翌日以降、Uber directと提携しており今後即日は有料で可能になる可能性)

③ オンライン診療→電子処方箋→オンライン服薬指導(ビデオ通話必要)→薬郵送(基本翌日以降、一部有料で即日が可能な地域やオンライン診療あり)

メリットやデメリットはありますので自分にあうものが良いかと思います。

ここでは、薬配送サービスの特徴や利用方法、緊急時の対応、そして各サービスの比較を詳しく解説します。

日本の薬配送サービスについて

従来の流れと変化

従来、病院で診察を受けた後、紙の処方箋を持って薬局に行き、薬剤師から服薬指導を受けて薬を受け取るのが一般的でした。しかし、感染症対策や高齢化、働き方の多様化により、薬局に行かずに薬を受け取りたいというニーズが高まってきています。これに応える形で、オンライン服薬指導や薬の宅配サービスが普及し始めました。

先ほどの選択肢①②③について解説します。メリットデメリットがありますので自分に合うものを選択してください。

①クリニックの診察 → 処方箋を持って薬局 → 薬剤師から服薬指導 → 薬を受け取る    

⭕️メリット

・直接診察できる:医師が実際に視診・触診・聴診できるため、より正確な診断が可能

・検査がしやすい:血液検査、X線、超音波検査などで対応できる

・急変時にも対応できる:重症化の兆候を早く見つけやすい

・医師としっかりコミュニケーションが取れる:表情や身体の様子も含めて伝えられる

・直接服薬指導がうけられる:薬剤師よりより正確な服薬指導が受けられる

✖️デメリット

・待ち時間がある:混雑する時間帯だと長く待つことも

・移動が必要:体調が悪いときや高齢者にとっては負担になる

・感染リスクがある:特に風邪や感染症が流行っている時期は不安

②クリニック受診 → 紙・電子処方箋 → オンライン服薬指導 → 薬郵送

⭕️メリット

・直接診察できる:医師が実際に視診・触診・聴診できるため、より正確な診断が可能

・検査がしやすい:血液検査、X線、超音波検査などで対応できる

・急変時にも対応できる:重症化の兆候を早く見つけやすい

・医師としっかりコミュニケーションが取れる:表情や身体の様子も含めて伝えられる

・薬局にいかない:移動不要。外出が難しいときに便利

・薬局での感染リスクがない:他の患者と接触しないため安心

・薬局での待ち時間が効率的:待ち時間が少なく、スケジュール調整もしやすい

✖️デメリット

・クリニックの待ち時間がある:混雑する時間帯だと長く待つことも

・クリニックへの移動が必要:体調が悪いときや高齢者にとっては負担になる

・クリニックで感染リスクがある:特に風邪や感染症が流行っている時期は不安

・ネット環境が必要:通信トラブルがあるとスムーズにいかないことも

・ビデオ通話ができる人:スマホなどの機械で苦手な人ではできない。家族のサポートが必要

・薬の処方に制限があることも:初診や一部の薬はオンラインでは制限がある場合あり

・手数料:オンライン手数料が会社によって違うがある

③オンライン診療 → 処方箋 → オンライン服薬指導(ビデオ通話必要) → 薬郵送 

⭕️メリット

・自宅から受診できる:移動不要。外出が難しいときに便利。

・感染リスクがない:他の患者と接触しないため安心。

・時間が効率的:待ち時間が少なく、スケジュール調整もしやすい。

✖️デメリット

・診察に限界がある:直接診察ができないため、判断が難しいケースも。

・対応できない症状がある:発熱の原因が不明な場合や、緊急性のある症状など。

・ネット環境が必要:通信トラブルがあるとスムーズにいかないことも。

・ビデオ通話できる人:スマホなどの機械が苦手でできない場合、家族のサポートが必要。

・薬の処方に制限があることも:初診や一部の薬はオンラインでは制限がある場合あり。

・手数料:オンライン手数料が会社によって違うが基本あり

薬配送サービスの特徴

地域の薬局

年々薬宅配サービスを行っている薬局は増えてきています。薬の宅配までの時間や料金については薬局ごとに異っています。まずは、かかりつけの薬局や近所の薬局に薬配達サービスを行っているか聞いてみましょう。

無料(一部例外あり)のオンライン薬局サービス

「とどくすり」は、病院で発行された紙の処方箋を郵送またはFAXで薬局に送り、オンラインで服薬指導を受けた後、自宅や職場に薬を配送してもらえるサービスです。利用料や送料は基本的に無料で、最短翌日から7日程度で薬が届きます。クール便にも対応しており、特殊な薬剤も配送可能です。スマートフォンのビデオ通話を使った服薬指導が義務付けられています。

「ヨヤクスリ」も同様に、電子処方箋もしくは紙の処方箋をFAXや郵送で薬局に送り、オンラインで服薬指導を受けた後、宅配便で薬を受け取ることができます。最短当日配送が可能で、翌日以降に受け取れます。送料も無料(一部例外あり)です。こちらもスマートフォンのビデオ通話を使った服薬指導が義務付けられています。

現在他にも様々な無料オンライン薬局サービスが拡がっていますので自分にあったものを選択しましょう。

有料オンラインサービス

大手では「Amazonファーマシー」はオンライン診療もしくは電子処方箋を薬局に送り、オンラインで服薬指導を受けた後、宅配便で薬を受け取ることができます。最短翌日配送が可能で、翌日以降に受け取れる。送料は有料ですが、アマゾンプライム会員だと安くなります。同様にスマートフォンのビデオ通話を使った服薬指導が義務付けられています。電子処方箋の普及率は令和6年9月で病院153(1.9%)、診療所3,645(4.5%)。病院や診療所の自己負担であり、あまり普及してません。今後の普及が期待されます。

現在様々な有料オンライン薬局サービスが拡がっていますので自分にあったものを選択しましょう。

即日配達サービス

Uber Eatsは、2024年から「Uber Direct」として処方薬の即時配達サービスを開始しました。提携するオンライン診療サービスや薬局で診察・服薬指導を受けた後、最短30分で薬が届くのが特徴です。電子処方箋やオンライン診療と連携し、全国47都道府県で展開予定です。ただし、温度管理が必要な薬や麻薬など一部の薬剤は対象外です。もともと市販薬については従来から即日配達が可能でしたが、処方薬の即時配達は新しい取り組みです。

地域の薬局含め、即日配達サービスは拡がってきています。自分にあうものを選びましょう。

まとめ

これまで述べたように、診察や薬配送サービスは、今後さらに拡大・多様化が予想されます。近い将来、多くの人が自宅で安全かつ迅速に薬を受け取れるようになるかもしれません。

一方でクリニックの診察やコミニュケーションも重要です。クリニックご利用の方で、話だけで診察はしないでいいよという患者さんもいますが、実際に診察すると足がむくんでいて、体重増加していて心不全で入院直前だったりする方もいます。

薬局に行くこと、コミュニケーションも重要です。地域の薬局に歩くことで足腰が鍛えられて元気でいられたり、直接コミュニケーションをとっていたことにより認知機能や社会的な孤独を改善したり、薬局で直接あうことで重要な薬のとりちがえにきづいたりする方もいるでしょう。

クリニックや薬局の利用者は、自身の状況や緊急度、薬の種類に応じて最適なサービスをふまえて、自身に適切と思われるサービスを利用するといいと思います。

メリットデメリットがありますので自分に合うものを選択しましょう。


書いた人

石井優

資格
日本内科学会:認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会:専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会:専門医・指導医
日本肝臓学会:専門医
日本腹部救急医学会:認定医
日本膵臓学会:認定指導医
日本胆道学会:認定指導医
がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修終了
医学博士

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

PAGE TOP