皆さんはきのこは好きですか?シイタケ、マツタケ、マイタケなど様々なキノコがあります。秋の味覚です(^o^)
健康効果としては、便通がよくなったり、免疫の影響や認知症が少ないという報告もあります。あとで後述します。
目次
キノコ狩り(キノコ観察)
そんなきのこですが、先日きのこ専門家ときのこ観察を行ってきました。
熊の目撃がない山道を案内していただいて、歩いていると色々なきのこを目にすることができました。

カサがひらききっていて時間がたっているキノコとのこと。一応食べれるらしい。図鑑と全然違う。時期によって見た目も変わるのでグーグルレンズなどを信用しないでくださいとのこと。

ヌメリスギタケモドキ。食べれるきのこで、ナメコみたいな味がするんだとか。見た目は少しグロい気がします笑

ツルタケ。図鑑をみるとカバイロツルタケと思われる。以前は食用にされていたとか。ただ、猛毒のツルタケと見た目の判断がつかないことが多いとのこと。専門家でも時期によっては判断がつかないことがあるとのことなので絶対に食べないほうがいいです。

ドクツルタケ。一本でも死ぬので死の天使と呼ばれる。肝不全になります。普通に死んじゃうきのこが森に生えてるとか恐ろしい。

ハエトリシメジ。毒キノコですが旨味を多くもつ。ハエをとるのにつかわれてたとか。

ニオイコベニタケ。カブトムシの匂いがします。ドクベニタケと素人目に区別つかない汗

ウスヒラタケ。食用です。そっくりなスギヒラタケは食べて脳症になる人が多く、2004年から毒キノコになったんだとか。

カノシタ。フランスでは鹿の足といわれて高級キノコなんだとか。近年毒成分が見つかりました。
キノコ狩りのリスク
きのこは素人目にはわからないことがわかりました。以外に毒キノコも多くてびっくり。最近は熊も多いし。専門家と一緒に見たほうがよさそうです。
キノコの健康効果
キノコ類は全般的に低カロリー、高食物繊維であり、ビタミンB群やカリウム、セレンなどのミネラルを豊富に含みます。
特に注目すべき成分はβグルカンと呼ばれる不溶性食物繊維です。これはキノコの細胞壁を構成する主要な多糖類であり、私たちの健康に多様な恩恵をもたらす可能性が示唆されています。
キノコの免疫効果
キノコが免疫力を高める講義報告されてます。これは主に、前述のβグルカンによるものと考えられています。
シイタケに関する研究では、健康な若年成人が4週間にわたり毎日シイタケ(乾燥シイタケ換算で5gまたは10g)を摂取したところ、プラセボ群と比較して、T細胞の増殖能の改善や、炎症誘発性サイトカインの減少など、免疫機能の改善が認められました。
引用: Dai, X. et al. (2015). Consuming Lentinula edodes (Shiitake) Mushrooms Daily Improves Human Immunity: A Randomized Dietary Intervention in Healthy Young Adults. Journal of the American College of Nutrition, 34(6), 478-487.3.
キノコの抗酸化作用による認知症リスク低下
近年、キノコ類に含まれるアミノ酸誘導体エルゴチオネインが、強力な抗酸化物質として非常に注目されています。エルゴチオネインは、体内の酸化ストレスから細胞を保護する働きを持つとされています。ヒトはこれを生合成できず、食事から摂取する必要があります。キノコ類(特にヒラタケ、シイタケ、ヤマブシタケなど)はその最も豊富な供給源の一つです。
シンガポールで行われた60歳以上の成人663人を対象とした横断研究では、キノコの摂取量が多い(週に2ポーション以上)群は、摂取量が少ない(週に1ポーション未満)群と比較して、**軽度認知障害(MCI)**のリスクが低いことが示されました。研究者らは、この関連性にエルゴチオネインが寄与している可能性を指摘しています。
引用: Feng, L. et al. (2019). The Association between Mushroom Consumption and Mild Cognitive Impairment: A Community-Based Cross-Sectional Study in Singapore. Journal of Alzheimer’s Disease, 68(1), 197-203.4.
キノコの悪玉コレステロールや高血圧の効果
心血管系への潜在的利益キノコに含まれるβグルカンは、血中コレステロール値、特にLDL悪玉コレステロールを低下させる効果が期待されています。また、キノコ類はカリウムを比較的多く含んでおり、ナトリウムの排出を促し、血圧の調節にも寄与する可能性があります。
2021年に発表されたメタアナリシス(複数の研究を統合した解析)では、キノコの摂取量が多いほど、高血圧のリスクが低下する関連性が示唆されました。
引用: Ba, D. M. et al. (2021). Mushroom consumption and risk of cardiovascular disease: a systematic review and meta-analysis of cohort studies. Food & Function, 12(11), 4744-4753.5.
キノコの便通効果
キノコが便通に及ぼす影響については、食物繊維、腸内環境への作用の2点から研究されています。食物繊維が便のかさを増し、腸の蠕動運動を刺激することは一般によく知られています。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスも重要です。便通に関してキノコに特化した臨床研究もいくつか存在します。
機能性便秘症患者における研究(キクラゲ)便通改善効果について、最も直接的なヒト臨床試験の一つがキクラゲを用いたものです。機能性便秘症(器質的な疾患がない便秘)の患者を対象とした二重盲検試験において、キクラゲ(乾燥粉末サプリメント)を摂取した群は、プラセボ(偽薬)を摂取した群と比較して、以下の点で有意な改善が認められました。 排便回数 ・ 便の硬さ・ いきみの強さ・ 残便感これは、キクラゲに含まれる豊富な食物繊維が、便秘症状の緩和に直接的に寄与することを示唆しています。
健康な成人における研究(マッシュルーム)を対象とした研究でも、便通への影響が確認されています。健康な成人(32名)を対象としたランダム化クロスオーバー試験で、一般的なマッシュルームを10日間摂取させ、タンパク質量を揃えた肉を摂取した期間と比較しました。その結果、マッシュルーム摂取期間中は、排便の頻度や便の硬さには有意な差は出ませんでした(対象者が元々健康)。しかし、便の重量が有意に増加しました。便の重量が増加することは、食物繊維が腸内で水分を保持し、便のかさを増やしている明確な証拠であり、緩下作用に寄与していることを示しています。
引用: Kormondy, A. C. et al. (2018). Impact of Agaricus bisporus Mushroom Consumption on Gut Health Markers in Healthy Adults. The Journal of Nutrition, 148(10), 1584-1592.3.
キノコの食物繊維が腸内の善玉菌のエサ)として作用します。複数の研究で、キノコの摂取が腸内細菌叢のバランスを変化させ、特に短鎖脂肪酸を産生する菌を増やすことが示されています。短鎖脂肪酸は、腸の蠕動運動を促進する作用も知られています。
研究はエビデンスの低い研究も多いのでさらなる研究が望まれます。
キノコのまとめ
きのこには免疫、抗酸化、高血圧・悪玉コレステロール改善、便通の健康効果がありそうです。しかし、わかってないことも多いのでバランスの良い食事をとりましょう。また、専門家なしで個人でキノコ狩りをするのはおすすめしません。私の目には毒キノコと食べれるキノコの区別がつかなかったです。ですが、もしキノコによる食中毒で病院に行くことがあればどんなキノコだったか記録しておいたほうがいいでしょう。




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